提案書に書く 5 つ(できること・期間・費用・やらないこと・前提)

 著者: PRONOWA 運営
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赤い見出しと 5 項目が並んだ 1 枚の提案書
図版: PRONOWA(オリジナル)

提案書が通らない理由は、たいてい中身ではありません。受け取った人が社内で説明できない形になっていることが原因です。

分厚い資料は要りません。A4 で 2〜3 枚、書くのは 5 つです。

1. 何ができるようになるか(相手の言葉で)

冒頭に、終わったときの状態を 1 行で書きます。

  • ✕「業務プロセスの最適化を支援します」
  • ○「月次決算を 20 営業日から 8 営業日にします」

動詞と数字を入れます。 読んだ社長が「それはいい」と言えるか、社内で「こういう話です」と一言で説明できるか。そこだけを見て書き直します。

2. 何をするか(工程と、誰が動くか)

打ち合わせの回数ではなく、工程で書きます。そして、相手側の作業も書きます

第 1 期(1 か月)現状の可視化
  当方: 業務フローの整理、ボトルネックの特定
  貴社: 担当者 2 名へのヒアリング時間(各 2 時間)、月次資料の提供

第 2 期(2 か月)締めの前倒し
  当方: 新しい締めの設計、手順書の作成、立ち会い
  貴社: 営業部への周知、試行 2 回への参加

相手の作業を書かない提案書は、ほぼ失敗します。 「お任せください」で始まった案件は、着手してから「思ったより手間がかかる」と揉めます。最初に書いておけば、それは合意事項になります。

3. いつまでか

開始日、各期の終わり、全体の終わり。終わりを書きます。

終わりのない顧問契約は、双方にとって良くありません。相手は成果を測れず、こちらは「いつまでやるのか」を言い出せなくなります。

継続したい場合も、いったん終わらせて、そのあと更新する形にします。「3 か月で締めを早め、その後は月 1 回の定例で維持」のように、性質の違う 2 つに分けます。

4. いくらか

金額の出し方は主に 3 つです。

向いている場面 注意
月額(顧問) 継続的に関与する 稼働が読めないと持ち出しになる
一括(プロジェクト) 終わりのある改善 範囲が膨らむと赤字になる
時間単価 範囲が読めない初期 相手が総額を読めず稟議が通りにくい

実務では**「一括+その後の月額」**が収まりやすい形です。立ち上げは一括、維持は月額。

金額を書くときは、内訳ではなく根拠を添えます。「週 1 日 × 3 か月」のように、何に対して払うのかが分かる形にします。時間単価の内訳を細かく出すと、単価の交渉になります。

5. やらないことと、前提

最後に必ず 2 つ書きます。

やらないこと

本提案に含まれないもの
- 会計システムの導入作業そのもの(ベンダー対応は貴社)
- 税務申告書の作成(顧問税理士の業務です)
- 人員の評価・配置に関する助言

前提

前提
- 月次資料を開始後 1 週間以内にご提供いただけること
- 経理ご担当者に月 8 時間ほどお時間をいただけること
- 現行の会計システムを継続してお使いになること

前提が崩れたら、期間も金額も変わります。それを最初に書いておくのが、揉めない唯一の方法です。

出し方

メールに添付して終わりにしないでください。30 分もらって、その場で説明します。

  • 1 枚目(何ができるようになるか)に 10 分かける
  • 工程と金額は 10 分
  • 残り 10 分は質問と、その場での修正

そして、その場で直せるものは直して、当日中に差し替えて送ります。 一緒に作った提案は通ります。持ち帰って社内で検討される提案は、たいてい止まります。

この回でやること

  1. 直近の提案書を、この 5 項目で並べ替えてみる
  2. 「相手側の作業」の行を足す
  3. 「やらないこと」と「前提」を、それぞれ 3 行書く

契約書に落とすときの確認項目は「業務委託契約を結ぶ前に決めておく 8 項目」に、単価と関わり方の決め方は「週 2 日から始める顧問」の講座にまとめています。

この記事は PRONOWA 運営の経験と公開情報をもとに AI の補助で下書きし、運営が確認・加筆しています。