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副業で管理系の仕事を受ける前の確認
就業規則、競業避止、秘密保持、住民税、確定申告。会社に在籍したまま受ける前に確認することを並べました。
会社に在籍したまま、経営企画や財務経理の知識を外で使う。いきなり独立するより、ずっと現実的な入り方です。
ただし、確認せずに始めると、本業のほうで問題になります。このガイドは、受ける前に確認することを順番に並べたものです。
まず、就業規則を読む
いちばん最初にやることです。人事に聞く前に、自分で読んでください。
見るところは 3 つです。
- **副業・兼業に関する条項があるか。**禁止か、許可制か、届出制か。
- **競業に関する条項があるか。**在職中と、退職後で分けて書かれていることがあります。
- **秘密保持に関する条項があるか。**何が秘密情報とされているか。
**「書いていないから自由」とは限りません。**個別に誓約書を出している場合があります。入社時の書類を確認してください。
許可制・届出制のときの伝え方
「副業をしたい」ではなく、具体で伝えてください。
伝える内容は 4 つです。
- 何をするか(業務の内容)
- どこでするか(相手の業種。競合しないこと)
- いつするか(本業の時間外であること)
- どれくらいするか(月の時間)
**「本業に影響しません」と言うだけでは通りません。**時間で示してください。月 10 時間、平日の夜と土曜、といった形です。
競業避止で気をつけること
在職中は、会社と競合する事業を行わない義務があると考えてください。条項の有無にかかわらず、在職中は会社の利益に反しない範囲で働く義務があるとされています。
判断に迷いやすいのは、次の場面です。
- 相手が、勤務先と同じ業界だが、規模がまったく違う
- 相手が、勤務先の取引先である
- 自分が担当している顧客と、直接つながる
**3 番目は避けてください。**残りの 2 つは、事前に会社へ伝えて判断を仰ぐのが安全です。
秘密保持で気をつけること
勤務先で得た情報を、外の仕事に使わないでください。「自分の経験だから」と「会社の情報だから」の線は、思っているより手前にあります。
使ってよいのは、やり方を知っていることです。使ってはいけないのは、具体の数字、顧客の名前、社内の資料です。
資料は、たとえ自分が作ったものでも、会社のものです。持ち出さないでください。
相手先とのやり取りで決めること
副業だからといって、口約束で始めないでください。受ける側であっても、条件は書面で残します。
決めること:
- 業務の内容と、範囲外
- 報酬と、支払期日
- 稼働の目安(本業の時間外であることを明記)
- 秘密保持
- 終わり方
**発注する側には、取引条件を書いて渡す義務があります。**相手が出してこない場合は、こちらから「確認のため、書面でいただけますか」と伝えてください。これは失礼ではなく、相手の義務を果たす手助けです。
税金の話
確定申告
給与以外の所得が一定額を超えると、確定申告が必要になります。**金額の基準は、所得の種類や給与の状況で変わります。**末尾の国税庁の案内でご確認ください。
経費を差し引いた後の金額で判断します。**領収書は最初から保存してください。**後から集めるのは大変です。
住民税
副業の所得があると、住民税の額が変わります。勤務先の給与から天引きされる住民税の額が変わることで、副業に気づかれることがあります。
確定申告のときに、住民税の納め方を選べる場合があります。**選び方によっては、自分で納付する形にできます。**ただし、所得の種類によっては選べません。お住まいの市区町村の案内をご確認ください。
**気づかれないようにする、という目的で選ぶのはおすすめしません。**許可制・届出制なら、先に伝えてください。
社会保険
本業で社会保険に入っている間は、そのまま続きます。副業の所得があっても、**個人事業としての所得であれば、健康保険や厚生年金の加入先は変わりません。**ただし、副業先で雇用される形だと話が変わります。
時間の使い方
月 10 時間から始めてください。最初から月 30 時間を引き受けると、本業が崩れます。
- 平日の夜は、2 時間まで
- 土日のどちらか半日
- 打ち合わせは、平日の始業前か、土曜の午前
相手に、いつ返事ができるかを先に伝えてください。「平日は 21 時以降と、土曜の午前に返信します」と決めておくと、双方が楽になります。
受ける前の確認表
始める前に、この表を上から埋めてください。空欄が残っているうちは受けないでください。
| 確認すること | 書くこと |
|---|---|
| 就業規則の副業の条項 | 禁止/許可制/届出制/記載なし |
| 手続き | 誰に、いつまでに、何を出すか |
| 競業の条項 | 在職中の範囲/退職後の範囲 |
| 相手の業種 | 勤務先と競合しないか |
| 相手と勤務先の関係 | 取引先かどうか |
| 月の時間 | 何時間、どの曜日 |
| 報酬と支払期日 | 書面で受け取ったか |
| 秘密保持 | 勤務先の情報を使わない線引き |
| 確定申告 | 必要になりそうか |
| 住民税 | 納め方をどうするか |
本業に影響が出はじめた合図
次のいずれかが出たら、量を減らしてください。
- 本業の時間中に、副業の連絡を気にしている
- 睡眠時間が減っている
- 副業の締切に合わせて、本業の仕事を後回しにした
- 相手からの連絡に、返信が 3 日以上かかるようになった
**最後の 1 つは、相手にも迷惑がかかります。**受ける量は、いちばん忙しい月に合わせて決めてください。
独立へ進むかどうかの見極め
副業を続けるうちに、独立を考える方がいます。判断の材料は 3 つです。
- **月の売上が、本業の月収の何割になったか。**3 割を超えたあたりから、現実の選択肢になります。
- **相手が 1 社だけか、複数か。**1 社だけの場合、その 1 社が終わると収入がゼロになります。
- **紹介で次が来ているか。**来ているなら、独立後も続く見込みがあります。
「本業がつらいから」だけで独立すると、たいてい半年後に困ります。
よくある質問
Q. 会社に伝えずに始めても大丈夫ですか
就業規則が届出制・許可制なら、伝えてください。**伝えずに始めて後から発覚すると、副業の中身が問題ないものでも、手続きを踏まなかったことが問題になります。**禁止されている場合は、始める前に人事へ相談してください。
Q. 勤務先と同じ業界の会社から依頼が来ました。受けられますか
**自分が担当している顧客や、直接の競合は避けてください。**それ以外は、会社へ伝えて判断を仰ぐのが安全です。判断が個別の事情によるため、このガイドでは線を引けません。迷う場合は弁護士にご相談ください。
Q. 副業の収入が少なければ、確定申告は不要ですか
**金額の基準があります。**ただし、給与の状況や所得の種類によって扱いが変わります。末尾の国税庁の案内でご確認ください。申告が不要な場合でも、住民税の申告が必要になることがあります。
出典と確認日
- 就業規則・誓約書の内容は、勤務先によって異なります。必ずご自身の勤務先の規程をご確認ください。確認日 2026-09-18
- 確定申告が必要になる金額の基準、所得の区分については、国税庁の案内をご確認ください。確認日 2026-09-18
- 住民税の納め方の選択については、お住まいの市区町村の案内をご確認ください。選べるかどうかは所得の種類によります。確認日 2026-09-18
- 厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」。確認日 2026-09-18
- 発注する側の取引条件の明示義務については、公正取引委員会・中小企業庁・厚生労働省の案内をご確認ください。確認日 2026-09-18
**このガイドは一般的な考え方をまとめたもので、個別の助言ではありません。**競業避止や秘密保持の判断は、勤務先の規程と個別の事情によります。弁護士にご相談ください。次回の見直しは 2026 年 12 月を予定しています。
このガイドは公開情報をもとに AI の補助で下書きし、PRONOWA 運営が確認・加筆しています。 このガイドは一般的な考え方をまとめたもので、個別の助言ではありません。個別の判断が要ることは、弁護士・税理士・社会保険労務士にご確認ください。
