専門家の方へ
企業に選ばれるプロフィールと提案書の書き方
経歴を並べるだけでは選ばれません。企業が何を見て決めているかと、そこに合わせた書き方をまとめました。
プロフィールと提案書は、役割が違います。
- プロフィールは、企業が「この人に頼めそうか」を判断する材料です。案件が来る前から読まれます。
- 提案書は、特定の依頼に対して「自分ならこう進める」を示すものです。
両方を「経歴の説明」で埋めてしまうと、どちらも効きません。
企業が見ているもの
中小企業の経営者が外部の専門家を選ぶとき、見ているのは 3 つです。
- **同じ場面を通ってきたか。**資格の有無より、こちらの状況を知っているかどうか。
- **何をどこまでやってくれるか。**範囲がはっきりしているか。
- **話が通じそうか。**専門用語で押してこないか。
「一部上場企業で 20 年」という経歴は、中小企業の経営者にとっては遠い話です。従業員 30 人の会社で、経理が 1 人しかいない状況を分かっている人かどうかが知りたいのです。
プロフィールの書き方
対応できる業務を、動詞で書く
「財務経理」では広すぎます。何ができるかを動詞で書いてください。
- 月次決算を、翌月 10 日までに出せる形に組み直す
- 部門別・製品別の損益を出せるようにする
- 金融機関へ出す資料を作り、説明に同席する
- 経理担当が 1 人の会社で、引き継ぎ資料を整える
**「支援します」「サポートします」を避けてください。**何をするのかが消えます。
経歴は、規模と役割を書く
会社名より、規模と役割が効きます。
従業員 40 名の製造業で、経理課長として月次決算・原価計算・銀行対応を担当(8 年)
会社名を出せない場合も、この形なら書けます。
「やらないこと」を書く
範囲を線引きできる人は、実務を分かっていると受け取られます。
決算・申告は行いません。必要な場合は提携する税理士をご紹介します。
これを書いてある人と、書いていない人では、書いてあるほうが信頼されます。
稼働の条件を具体に書く
週何日、どの曜日、リモートか来社か、来社できる範囲。ここが曖昧だと、合わない依頼が来ます。
資格は、最後に短く
資格は「あると安心」の材料であって、選ぶ決め手ではありません。**上に置くと、経歴の話になってしまいます。**下に短く並べてください。
提案書の書き方
相手の課題を、自分の言葉で言い換える
**最初の段落でこれをやってください。**依頼書をそのまま写している提案は、読んでいないと思われます。
月次決算が翌月 25 日になっていること自体より、引き継ぎ資料が無いまま担当が替わったことが原因だとお見受けしました。まず、いまの処理がなぜそうなっているかを文書に残すところから始めるのが早いと考えます。
言い換えができると、それだけで「この人は分かっている」と伝わります。
最初の 1 か月に何をするかを書く
「まず現状を把握します」で終わらせないでください。週ごとに書きます。
| 週 | やること |
|---|---|
| 1 週目 | 試算表・決算書・現行の処理手順を見る。担当の方に 2 時間の聞き取り |
| 2 週目 | 見えたことを文書で提出。優先順位の案を 3 つ |
| 3 週目 | 優先順位を決める打ち合わせ。社内の事情を伺う |
| 4 週目 | 最初の打ち手を決め、担当と期限を書いて共有 |
範囲と、範囲外を書く
やること、やらないこと、こちらで用意していただくもの。3 つに分けて書いてください。
金額の根拠を書く
「月 20 万円」だけでは比べられません。稼働の目安と対応させてください。
月 20 万円(週 1 日・月 4 回の稼働、うち 1 回は来社を想定。資料作成は稼働時間内に含みます)
長さは 1〜2 ページ
長い提案書は読まれません。読む相手は経営者で、同時に他の仕事をしています。
プロフィールの並び順
読まれる順に置いてください。上から下へ、次の並びを推奨します。
- 1 行の見出し。「中小企業の経理を、1 人でも回る形に組み直します」
- 対応できる業務(動詞で 4〜6 個)
- こんな場面でお役に立てます(想定する状況を 3 つ)
- やらないこと
- 稼働の条件(週何日、曜日、リモートか来社か、来社できる範囲)
- 経歴(規模と役割。3〜4 件)
- 資格(短く)
**上から 3 つで、頼めるかどうかはほぼ決まります。**経歴を上に置きたくなりますが、こらえてください。
聞き取りの場でやること
提案の前後に、経営者と話す機会があります。ここでやることは 3 つです。
- **聞く。**最初の 30 分は質問だけにしてください。打ち手を言いたくなりますが、こらえます。
- 言い換えて返す。「つまり、こういうことですか」と確認します。ここがずれていたら、提案もずれます。
- できないことを先に言う。「決算・申告はできません」「週 2 日は取れません」。後から言うと信頼を失います。
経営者がいちばん警戒するのは、何でもできると言う人です。範囲を狭く、はっきり言う人のほうが選ばれます。
断られたときに見直すところ
- **課題の言い換えができていたか。**できていなければ、依頼書をもう一度読む。
- **最初の 1 か月が具体だったか。**抽象的なら、週ごとに割る。
- **金額と稼働が対応していたか。**していなければ、根拠を足す。
- **範囲外を書いたか。**書いていなければ足す。
**経歴を厚くする方向へ直すのは、たいてい効きません。**企業が迷っているのは「この人は何をしてくれるのか」だからです。
最初の 1 件をどう取るか
PRONOWA は**これから始まるサービスで、現時点では案件がありません。**収入をお約束するものでもありません。他社のマッチングサービスを併用していただいて構いません。
そのうえで、最初の 1 件は次の順で近づきます。
- **前職の取引先・同僚。**いちばん確率が高い経路です。ただし、在職中の契約や競業避止の取り決めを必ず確認してください。
- **同業のつながり。**一人では受けられない仕事を、組んで受ける形があります。
- **マッチングサービス。**プロフィールを整えて待つのではなく、合う依頼に提案を出し続けることです。
よくある質問
Q. 実績が少ないうちは、何を書けばいいですか
**会社員時代にやったことを書いてください。**独立後の実績である必要はありません。「従業員 40 名の製造業で、経理課長として月次決算を担当」は立派な実績です。
Q. 単価はどう決めればいいですか
**公表されている相場のデータはありません。**このガイドでも金額は書きません。決め方としては、(1) 会社員時代の年収を稼働日数で割った額を出す、(2) そこに、社会保険の自己負担分・営業の時間・空く期間を上乗せする、という順で考えます。最初の 1 件を安く受けると、その単価が基準になります。
Q. 提案書は毎回書き直すべきですか
**最初の段落と、最初の 1 か月の計画は毎回書き直してください。**範囲の書き方、金額の根拠の示し方、経歴の部分は使い回して構いません。使い回しが分かるのは、最初の段落です。
出典と確認日
- プロフィールと提案書の項目は、PRONOWA アプリの画面にもとづいています。画面の項目は変わることがあります。確認日 2026-09-18
- 在職中の副業・競業避止の取り決めについては、就業規則および個別の合意をご確認ください。判断は個別の内容によります。確認日 2026-09-18
**このガイドに単価の相場は書いていません。**分野・経験・稼働量で大きく変わり、根拠を示せる公表データが無いためです。次回の見直しは 2026 年 12 月を予定しています。
このガイドは公開情報をもとに AI の補助で下書きし、PRONOWA 運営が確認・加筆しています。 このガイドは一般的な考え方をまとめたもので、個別の助言ではありません。個別の判断が要ることは、弁護士・税理士・社会保険労務士にご確認ください。
