銀行に何を持っていくか。試算表のほかに用意する 4 点
金融機関との面談で、決算書と試算表だけを出して、あとは口頭で説明する。中小企業ではよくある形です。
ただ、担当者は面談のあと、社内で稟議を書きます。**口頭で聞いた話は、稟議には書けません。**紙になっていないものは、伝わらないまま止まります。
用意するのは 4 点です。
1. 資金繰り表(過去 3 か月・先 3 か月)
いちばん先に聞かれるのが、現金の見通しです。過去の実績と、これからの見込みを同じ 1 枚に並べます。作り方は別の記事にまとめています。
見込みが外れていても構いません。先月の見込みと実績の差を説明できるほうが、当たった表より信用されます。
2. 月次の推移表(12 か月分を横に並べたもの)
試算表は 1 か月ぶんの断面です。12 か月を横に並べると、季節の波と、傾向が変わった月が見えます。
- 売上・粗利・人件費・営業利益・現預金残高の 5 行で足ります
- 大きく動いた月には、理由を 1 行だけ書き添えます(「大口の納品」「賞与の支給」など)
3. 借入の一覧
借入が複数ある会社ほど、社内でも全体が見えなくなります。1 枚にまとめます。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 借入先 | 金融機関名 |
| 当初金額・残高 | 現在の残高 |
| 毎月の返済額 | 元金と利息を分けて |
| 最終返済日 | いつ終わるか |
| 担保・保証 | 不動産、信用保証協会、経営者保証の有無 |
この表があると、「毎月いくら返しているのか」が一目で分かります。返済条件の相談をする場合は、この表が出発点になります。
4. これからの見通しを 1 枚にしたもの
数字だけでなく、何をするのかを書きます。長い計画書である必要はありません。
- いまの課題(何が起きているか)
- その原因(分かっている範囲で)
- これから行うこと(時期と担当)
- それによって数字がどう変わる見込みか
**「頑張ります」は書かないでください。**担当者が稟議に書き写せる形、つまり時期と数字が入った文にします。
聞かれたら答えられるようにしておくこと
面談で答えに詰まりやすいのは、次の 3 つです。
- 売掛金の中に、回収が遅れているものはあるか
- 在庫は、実際に売れる見込みのあるものか
- 役員貸付金があるなら、それは何で、いつ解消するのか
いずれも「無い」と答えるより、あるものを先に言って、どうするかを添えるほうが話が進みます。
公的な支援機関の使い方
返済条件の見直しまで踏み込む場合、中小企業活性化協議会など、公的な支援機関に相談する道があります。制度の内容と窓口は地域と時期で変わるため、中小企業庁や各都道府県の窓口でご確認ください。
相談に行く前に、上の 4 点がそろっていると、初回から中身の話ができます。
出典: 本記事は運営の実務経験をもとにした整理です。制度の内容は変わるため、具体の要件は各窓口の案内をご確認ください(確認日: 2026-09-25)。
この記事は運営の実務経験と公開情報をもとに AI の補助で下書きし、運営が確認・加筆しています。
